音楽と健康アワード「音健アワード2019」日本には、笑顔と健康を届ける「音楽レク」がきっとある!
音楽と健康アワード「音健アワード2019」日本には、笑顔と健康を届ける「音楽レク」がきっとある!

音健アワード2019受賞作品

最優秀賞
認知症予防!金太郎体操登米市ODK15(宮城県)

医療・介護施設部門受賞者
全応募総数:44作品

作品タイトル 応募者
優秀賞 カナンインブルザステップ!!
うたと音楽の力で認知症知らずの身体へ大逆転
ケアホームカナン(山形県)
いわさきニコニコピンシャン 医療法人 いわさき一教クリニック(福岡県)
歌レク、ハンドベル部 デイサービス幸せ物語 八千代(広島県)
優秀賞カナンインブルザステップ!!
うたと音楽の力で認知症知らずの身体へ大逆転
応募者 ケアホームカナン
使用楽曲名 最上川舟唄 HIPHOP MIX
音楽レクリエーションの内容 学童保育の子ども達にも参加していただき
カナンでは週4回・カフェ学童で月2回のトレーニングを4月より開始
1回60分計96回実施
アイスブレイク
太極拳:呼吸を整えます
ウォーミングアップ
2・6クラップ:歩行速度が遅くなるのを予防する為意識して歩くことで脳の血流をあげ少し息が弾むくらいのリズムに調整しました2拍6拍目の手拍子と複雑な設定でパニックを促し認知症予防につなげます
メイン
ストレッチ×リーチ:Hiphopのサイドステップを参考に全身を動かし新鮮さを意識します

舟漕ぎポーズ: 声出しで脳の血流促進
馴染みの旋律と動作で回想法の効果も期待、簡単な動作の繰り返しで
私にもできるを体感し持続可能にします

スクランブル動作:
テンポ変化の動きに対応脳の混乱を引き起こします

令和ポーズ:新年号を記念して
マルチタスクを意識し全身運動 発声も取り入れ
ちょっと難しいものも組み込み 笑いながら楽しく脳をフル回転させます

クールダウン:
大きく深呼吸
参加者の反応 持続可能な小さな目標設定(歌や動きのパートごとのトレーニング)を立て参加者の皆様が私にもできるという小さな成功体験を積み重ねました。最初はトレーニングに消極的だった参加者達も地元で馴染みのふかい最上川舟歌がかかると顔をあげ口ずさむことから始まり回を重ねる度に身体を動かす行動変容が自然と生まれました。私にもできるを体感したことで参加意欲をあげることもでき簡単で馴染みのある旋律と動きで持続可能にもつながりました。今回HIPHOPという新しいジャンルと子ども達のパワーをコラボさせたことで新鮮なエッセンスが入り、わくわくしながら挑戦することができ参加者の顔から自然と笑顔も生まれました。「家でも少しやってみた」「楽しかった」という参加者の反応もありました。カフェでのトレーニングも近隣の方達が誘いあい一緒に参加することで楽しく継続につながりました。地域を巻き込み新しい風が生まれ認知症に対する意識変化がみられました。
優秀賞いわさきニコニコピンシャン
応募者 医療法人 いわさき一教クリニック
使用楽曲名 ピンコロ音頭
音楽レクリエーションの内容 通所介護施設を利用されている方〇名に対して認知症の諸症状である「面倒くさがる」「無気力・無表情」「重度化」防止の為に楽しく継続できることは無いかと考えチャレンジいたしました。
6月はCDを流し曲を毎日聞いてもらいました。
7月よりCDからカラオケに切替。
7月中旬より徐々に振りを付けていきました。
運動の中に2か所能トレ効果のある左右違う動きを取り入れていった。
8月には歌いながら体を動かすことを実施しました。
参加者の反応 いきなり運動だと拒否される為、音楽(CDを聞く)からの導入をはじめ、徐々に曲に慣れていただき、口ずさんで歌い始めたところCDからカラオケに切替、歌詞を目で追いながら歌うことを実施。
「口ずさむから歌うに」変わったところから運動を少しずつ取り入れていきましたところ、最初は歌いながら体操すること自体「難しい、出来ない」と拒否反応を示していましたが、毎日行っていくうちに、うたの歌詞や動きも覚えていただき、今では「またこれ~」といいながらも笑顔で楽しく行っています。
前日に行ったことを覚えていない方がほとんどですが、曲を流すと「ピンコロ~」「またピンコロするとー」等の声が活発に上がるようになり、面倒くさだっていた人たちも曲が流れると体を動かします。体が思うように動かせない方もしっかり歌を歌われるようになりました。表情も良く前にもまして笑顔が多く見られます。
優秀賞歌レク、ハンドベル部
応募者 デイサービス幸せ物語 八千代
使用楽曲名 銀座カンカン娘、涙そうそう、てんとう虫のサンバ
音楽レクリエーションの内容 言語訓練として早口言葉を言ったり、回想療法を兼ね童謡・唱歌を歌う取り組みをしています。その中で、楽器を使用した取り組みは出来ないかと思い、ハンドベルを用いて音楽レクの内容を広げています。ハンドベルは片麻痺の方や、激しい運動が困難な方にも取り組んでいいただけ、同じ楽器を持つ事で利用者様間で優劣がつきにくいと考えられます。楽譜を見る・歌う・演奏するという同時に複数動作をする事で脳の活性化を図り、認知予防を試みています。一人一音担当する事で誰か一人でも抜けると曲が完成しないという共同感、一人一人の存在意義を実感していただけるような時間を持っていただいています。季節感を感じられる曲や、昔懐かしの歌謡曲等、色んな楽曲でハンドベル演奏に取り組んでいただきましたが、今回は挑戦という意も込めて、当利用者様のほとんどの方の認知度の低かった『涙そうそう』を、歌を覚えるところからしていただきました。(映像データ2曲目)
参加者の反応 新しい曲・知らない曲には抵抗を持たれ、否定的なコメントも多く、消極的でしたが、回数を重ね完成度が上がっていく様子に、表情も明るくなり、互いに励ましお声掛けをされるようになりました。元々は知らない仲、交流する間柄ではなかった利用者様同士が、他の時間でも交流をもたれるようになり、歌に興味のなかった方が楽曲の提案をして下さったり、日頃笑顔の少ない方が声を出して笑われたり、楽器使用に消極的だった方が参加されてない方にPRして下さる事もあります。経験されて得た自信から、楽しさ・嬉しさの連鎖が生まれています。1人ではなく複数人で取り組むという点が魅力的で、出来た時の達成感は大きく、任されているという使命感も心地よいそうです。心身のハンデや加齢に伴い、妥協と諦めが多くなっている日常生活において挑戦する快感を味わえた、と語って下さいました。音楽がもたらす影響は多大で無限大なのだと気付かせていただきました。

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